FAVORRIC編集者

2025-12-25

クッションの中身はどれがいい?中材の特徴について解説します!


クッションの中身を解説

クッションは、座り心地や快適さを大きく左右する重要なアイテムです。
素材ごとに柔らかさ・弾力・耐久性・アレルギー性の有無が異なるため、用途に合った中材を選ぶことが快適な暮らしにつながります。

この記事では、クッションの中身として使われる素材ごとの特徴や、用途別のおすすめ素材をわかりやすく解説します。
自分に合ったクッションを選びたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

  • クッションの中身の重要性
  • 主なクッションの中身の種類
  • 用途別におすすめの中材
  • 好みのクッションの中身を見つけて、居心地のいいお部屋づくりを

クッションの中身の重要性

クッションの中身の重要性

クッションの心地よさを決める最大の要素は「中身」です。
同じカバーでも、中身が違うだけで座り心地や耐久性、扱いやすさは大きく変わります。

ここでは、クッションの中身がなぜ重要なのかを解説します。
自分の生活スタイルや好みに合わせて、快適に使えるクッションを選びましょう。

ふんわり派かしっかり派か

クッションの中身は、柔らかく包み込む「ふんわり派」と、体をしっかり支える「しっかり派」に大きく分かれます。

ポリエステルわたやフェザーはふんわり感があるため、ソファでくつろぐ時間が多い方におすすめです。
枕代わりや腰当としても使え、ふんわりと体を包み込んでくれます。

一方、ウレタンやラテックスは形が崩れにくく、しっかり支えたい方にぴったりです。
読書や仕事で長時間同じ姿勢になる場合は、しっかりタイプの方が疲れにくく快適に使えます。

ヘタリにくさ

クッションは使用を重ねるほどヘタリが出ますが、中身の素材によって耐久性は大きく変わります。

高密度のウレタンは復元力が高く、長期間使っても形が保たれやすいのが特徴です。
フェザータイプは中に空気を含ませるように整えると、ふっくらとした形に戻ります。

一方、ポリエステルわたやコットンは軽くて扱いやすい反面、頻繁に使うとつぶれやすいのが特徴です。
使用頻度が高い場所にはヘタリに強い素材を選ぶことで、見た目と座り心地を長くキープできます。

アレルギーやにおい

クッションの中身を選ぶ際には、アレルギーの有無やにおいの感じやすさも重要なポイントです。

フェザーやダウンはふんわり感に優れていますが、動物アレルギーのある方には不向きで、特有のにおいが気になる場合もあります。

一方、ポリエステルわたやウレタンはアレルギーが起きにくく、においも少ないため扱いやすい素材です。
敏感な方や小さな子どもがいる家庭では、洗いやすく衛生管理しやすい化学繊維系の素材が安心して使用できます。

主なクッションの中身の種類

主なクッションの中身の種類

クッションの中身にはさまざまな種類があり、素材によって弾力性・柔らかさ・耐久性などが大きく異なるのが特徴です。
用途に合った中材を選ぶことで、より快適な使い心地を得られます。

ここでは、代表的な中材の特徴を分かりやすく解説します。

ポリエステルわた

ポリエステルわた

内容詳細
素材 ポリエステル繊維を綿状に加工したもの。
特徴 ・軽量で柔らかく、速乾性に優れている。
・クッション・枕・ぬいぐるみなどの中綿として使われている。
お手入れ方法 ・丸洗いできるものが多い。
メリット ・ダニやホコリが発生しにくい。
・丸洗い可能なものが多く清潔に使える。
・安価で購入しやすい。
デメリット・使っていると柔らかさが失われ、ヘタりやすい。
・中綿の補充ができない製品が多い。

ポリエステルわたは、軽量でふんわりとした使い心地が特徴で、扱いやすさを重視する方におすすめです。

ダニやホコリがつきにくく丸洗いできる製品が多いため、清潔に保ちたい方やアレルギーが心配な方に適しています。

クッションの中身として広く流通しており、安価で手軽に交換できるのも魅力です。
ただし、頻繁に使用すると綿がつぶれやすくヘタりが早い傾向があるため、ヘタったら交換しましょう。

スモールフェザー

スモールフェザー

内容詳細
素材 水鳥のお腹あたりにある小さく柔らかい羽根。
特徴 ・軽量で、体を包み込んでくれるような弾力性と柔らかさがある。
お手入れ方法 ・丸洗い可のものと不可なものがあるため、洗濯表示の確認が必要。
・定期的に陰干しを行い、湿気を逃がす。
メリット ・中身が偏りやすいものの、空気を含ませて整えれば元の形に戻りやすい。
デメリット・中身の羽根が出てくることがある。
・湿気をためやすく動物性特有のにおいを感じることがある。
・動物性素材のためアレルギーを持つ方は注意が必要。

スモールフェザーとは、水鳥から採れる6.5cm以下の小さくて柔らかい羽根のことで、ふんわり感と弾力のバランスが魅力です。

空気を含む構造によって体を包み込むような密着感があり、沈み込みすぎずに支えてくれます。

ただし、動物性素材のためアレルギーを持つ方は注意が必要です。
動物性特有のにおいや湿気を飛ばすには、定期的に陰干しを行いましょう。

マイクロファイバー

マイクロファイバー

内容詳細
素材 ポリエステルやナイロンなどの化学繊維。
特徴 ・ハリと弾力性があり、フェザーに似たもっちりとした感触がある。
・吸水性と速乾性が高く、汗や湿気がこもりにくい。
お手入れ方法 ・丸洗いできるものが多い。
メリット ・ダニやホコリが発生しにくい。
・丸洗い可能なものが多く清潔に使える。
・ヘタりにくく、型くずれしても軽く叩いて空気を含ませれば元に戻る。
デメリット・熱に弱い素材のため、乾燥機や直射日光は避ける。

極細繊維でつくられたマイクロファイバーは、ハリのある弾力性が特徴の素材です。

体を優しく包み込むもっちりとした感触で、長時間寄りかかっても疲れずに使用できます。
また、ダニやほこりが発生しにくく洗濯も可能な点が魅力です。通気性にも優れており、清潔に使えます。

ただし、熱に弱い性質があるため、乾かす際は乾燥機や直射日光など、温度が上がりやすい環境を避けるようにしましょう。

マイクロビーズ

マイクロビーズ

内容詳細
素材 プラスチック製の極小ビーズ。
特徴 ・ビーズが流動的にクッションの形を変えて、体を包み込むようにフィットする。
お手入れ方法 ・丸洗いできるものが多い。
メリット ・丸洗い可能なものが多く清潔に使える。
・ヘタりづらく、ヘタってきても中身を補充できるものが多い。
デメリット・湿度と熱をためやすい。
・熱に弱い素材のため、乾燥機の使用は避ける。

マイクロビーズのクッションには、直径1mm前後の極小ビーズが詰められており、体圧を分散しながら形状にフィットするのが特徴です。

もちっとした独特の感触が魅力で、体の動きに合わせて形が変化するため、リラックス用クッションとして適しています。

長期間使用するとビーズがつぶれてボリュームが減ってきますが、補充用ビーズで調整できるタイプが多く、メンテナンスしながら使用可能です。

高反発ウレタン

高反発ウレタン

内容詳細
素材 プラスチック素材の一種(ポリウレタン)で、高反発ウレタンは硬質で反発力が高いもの。
特徴 ・反発力が高く、体の接地面に対して圧力を分散して受け止め、長時間使っても疲れづらい。
お手入れ方法 ・丸洗い不可。
・陰干しや除菌スプレーで手入れを行う。
メリット ・体圧を均一に分散し、長時間使用しても負担がかかりにくい。
・比較的ヘタりにくい。
デメリット・丸洗いができず、衛生面の手入れに手間がかかる。

高反発ウレタンは、しっかりとした弾力で体を支えてくれる素材です。
沈み込みが少なく座ったときの姿勢をキープしやすいため、長時間の作業や読書にも向いています。

耐久性の高さが特徴でヘタリに強い点がメリットです。
クッションがつぶれて見た目が悪くなりにくいので、ソファやチェア用にもよく使われます。

ウレタンは水洗いができない素材のため、定期的な陰干しや除菌スプレーなどでメンテナンスを行うことが大切です。

低反発ウレタン

低反発ウレタン

内容詳細
素材 プラスチック素材の一種(ポリウレタン)で、低反発ウレタンは軟質で反発力が低いもの。
特徴 ・反発力が低く、体の形に合わせてゆっくり沈み込む。
お手入れ方法 ・丸洗い不可。
・陰干しや除菌スプレーで手入れを行う。
メリット ・長時間使っていても疲れづらく、理想的な姿勢を保ちやすい。
・ヘタりづらい。
デメリット・基本的に丸洗いができず、衛生面で手入れがしづらい。

低反発ウレタンは、ゆっくり沈みながら体の形に沿ってフィットする柔らかい素材です。
体圧を均一に分散するため、リラックスしたい場面や枕、背当てクッションに適しています。

一方で、高反発ウレタンよりも通気性が低く、温度によって硬さが変わりやすい特性があるのが特徴です。
また、復元に時間がかかるため、頻繁に姿勢を変えるシーンでは使い勝手が悪く感じる可能性があります。

ラテックスフォーム

ラテックスフォーム

内容詳細
素材 ゴムの木の樹液を発泡させて作ったもの。
特徴 ・高い弾力性があり、体圧を分散させて体を支える。
・通気性と速乾性に優れている。
お手入れ方法 ・丸洗い不可。
・定期的に陰干しを行い、湿気を逃がす。
メリット ・体にかかる圧力を均一に分散して負担を軽減できる。
・ダニやカビが発生しにくい。
デメリット・熱や紫外線に弱い。
・ラテックスアレルギーを持つ方は避ける。
・素材特有のにおいが気になることがある。

ラテックスフォームは天然ゴムを原料とした弾力性の高い素材で、しなやかな反発力と耐久性が魅力です。

高い通気性と防ダニ性を備えているため、衛生面にも優れています。
柔らかさと反発力のバランスが良く、頭や腰をしっかり支えたい方におすすめです。

ただし、ラテックスアレルギーを持つ方は避けるようにしましょう。
そのほか、天然素材ゆえに価格が高く、新品時は独特のにおいが気になる場合もあります。

コットン

コットン

内容詳細
素材 アオイ科ワタ属の植物「ワタ」の種子からとれる天然繊維。
特徴 ・ふんわりと柔らかい。
・吸水性・通気性・保温性に優れている。
お手入れ方法 ・丸洗いできるものが多い。
メリット ・夏は涼しく冬は適度な保温性を持ち、季節に関わらず使用できる。
・羽毛とウレタンの中間程度の弾力で使いやすい。
デメリット・洗濯を繰り返すと繊維が縮みやすい。
・使っているうちに中身が偏ることがある。

コットンは天然素材ならではの優しい触感と通気性の良さが魅力で、汗ばむ季節でも快適に使用できる素材です。
柔らかさと弾力性は、羽毛とウレタンの中間程度のため、どのようなシーンでも活躍します。

洗濯可能な製品が多く、肌に触れるアイテムとして清潔を保ちやすいのが特徴です。
ただし、洗濯を繰り返すと縮みが発生しやすく、乾きにくい性質があるため、洗濯する際は優しく洗い、しっかり乾燥させるようにしましょう。

ダウン/フェザー&ダウンミックス

ダウン/フェザー&ダウンミックス

内容詳細
素材 《ダウン》
水鳥の胸元などの羽毛部分。

《フェザー》
水鳥の体の表面や翼などの羽根部分。
特徴 《ダウン》
・羽軸がない。
・ふわふわした綿毛状で、空気を大量に含んでいる。

《フェザー》
・羽軸がある。
・弾力性・復元力・通気性に優れている。
お手入れ方法 ・丸洗い可のものと不可なものがあるため、洗濯表示の確認が必要。
・定期的に陰干しを行い、湿気を逃がす。
メリット ・中身が偏り型崩れしやすいが、空気を含ませれば元に戻る。
・適切なケアをすれば長く使える。
デメリット・ダウンの比率が高いほど、価格が高くなる。
・湿気をためやすく動物性特有のにおいを感じることがある。
・動物性素材のためアレルギーを持つ方は注意が必要。

ダウンは軽くてふんわりした柔らかさが特徴です。空気をたっぷり含むため保温性が高く心地よい使用感を楽しめます。
フェザーと組み合わせたミックス素材は、フェザーの弾力とダウンの柔らかさを兼ね備えたほどよい沈み込みが魅力です。

高級感がある一方、動物性アレルギーのある方には不向きで、特有のにおいが気になることもあります。
また、湿気に弱い性質のため、定期的に空気を含ませて乾燥させるようにしましょう。

そばがら

そばがら

内容詳細
素材 そばの実から取れる殻を使ったもの。
特徴 ・深く沈み込まず、適度な硬さで体をしっかり支えてくれる。
・通気性と吸湿性に優れている。
お手入れ方法 ・丸洗い不可。
・定期的に天日干しを行い、湿気を逃がす。
メリット ・適度な硬さがあり安定感がある。
・そば殻が動くときに生じる独特のカラカラとした音が心地よい。
デメリット・湿気を含むと、虫やカビが発生することがある。
・蕎麦アレルギーの方は使用を避ける。

そばがらとは、そばの実から取り出した殻を使ったもので、硬めのしっかりとした感触が特徴です。
通気性に優れ蒸れにくいため、夏場でも快適に使えます。自然素材の心地よさと独特の音が魅力です。

一方で、湿気を含むとカビや虫が発生しやすいため、こまめな天日干しが欠かせません。
また、そばアレルギーやダニアレルギーを持つ方は注意が必要です。

用途別におすすめの中材

用途別におすすめの中材

クッションは使う場所や目的によって、最適な中材が変わります。
用途ごとに求められる弾力性やサポート力が異なるため、適した素材を選ぶことが大切です。

ここでは用途別におすすめの素材を紹介します。

ソファ・リビングでくつろぐクッションの場合

ソファでゆっくりくつろぎたい場合は、柔らかさと適度な弾力を兼ね備えた中材が適しています。

ポリエステルわたやコットン、スモールフェザー、ダウンミックス、マイクロファイバーなどがおすすめです。
ソファに座ったときの腰あてや肘置きとして使う場合でも、体を優しく包み込み適度に押し返す力があるため、快適な座り心地を得られます。

また、全身にフィットするマイクロビーズの大型クッションは、長時間のリラックスタイムにも最適です。
ソファの代わりとして、ゆったりと体を預けられます。

ベッドまわりや枕代わりに使う場合

枕代わりに使う場合は、頭や首の形にフィットする好みの硬さと、季節に合った通気性を考慮して素材を選びましょう。

低反発ウレタンはゆっくり沈み込みながら形に沿うため、頭部を安定して支えられます。

柔らかい寝心地を求める場合は、ポリエステルわたやダウンもおすすめです。
ふんわりと包み込むような柔らかさが気分をリラックスさせてくれます。

デスクチェアなど長時間座るときに使う場合

仕事や勉強などで同じ姿勢を長く続ける場合は、柔らかすぎる素材だと疲れやすくなるため、反発力の高い中材を選びましょう。

長時間座る場合は、しっかり支える高反発・低反発ウレタンが最適です。
体の沈み込みを防ぎ、姿勢を安定させることで腰や背中への負担を軽減できます。

また、体圧を均一に分散させたい場合は、ラテックスフォームもおすすめです。
弾力性と耐久性に優れており、体をしっかり支えてくれます。

好みのクッションの中身を見つけて、居心地のいいお部屋づくりを

おしゃれなクッション

クッションは中身の素材によって座り心地や使い勝手が大きく変わります。

ふんわり感を求めるならフェザーやダウン、フィット感を重視するなら低反発ウレタンやマイクロビーズを選びましょう。
デスクなどで長時間使用する場合には、高反発ウレタンなどの安定した硬さの素材がおすすめです。

ぜひ、用途に合った中材を選び、日常のくつろぎ時間をより心地よいものにしてください。

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