Gari Ortigosa

1990年生まれ、2014年に来日。
東京在住のバスク人イラストレーター。
絵本とストリートアートの境界をまたぐ世界観で、ZINEにCDのジャケットカバー、絵本、服や食品用のイラストなどをデザインしている。
パステル・水彩・アクリル絵の具などを使ったポップで色鮮やかな絵が特徴。

NEW 2024.02.07

花瓶に差した紫陽花を思わせる抽象的な落書き。
パステル、墨、アクリル絵の具。

2022
H455xW333xD50mm(P8)
木パネル、綿布、アクリル絵の具,紙

花瓶に差したカーネーションを思わせる抽象的な落書き。
パステル、墨、アクリル絵の具。

2021
H1167xW803xD50mm（F50）
木パネル、綿布、アクリル絵具

色が花火のように爆発する瞬間を描いた絵。
パステル、墨、アクリル絵の具。

2022
H1167xW910xD50mm(F50)
木パネル、綿布、アクリル絵具

人間が動物に共感する、そのきっかけになる要因にはどのようなものがあるか、考えた。

2022
H652xW500xD50mm(P15)
木パネル、綿布、アクリル絵の具

1990年生まれ、2014年に来日。東京在住のバスク人イラストレーター。
絵本とストリートアートの境界をまたぐ世界観で、ZINEにCDのジャケットカバー、絵本、服や食品用のイラストなどをデザインしている。
パステル・水彩・アクリル絵の具などを使ったポップで色鮮やかな絵が特徴。

ご自身のアート活動について、普段どのような創作活動をされているかを教えてください。: グラフィックデザインと絵画にも興味はありますが、主にイラストをやっています。最近はどちらかというとアートプリント、ZINEやステッカーのようなグッズ作りにハマっており、今年は子供も大人も楽しめる絵本を完成させて販売する予定です。

ただ、イラストを描く時それは展示用なのか、それとも絵本用イラストなのか、ZINE用なのかなど最終的な形態にとらわれず「とりあえず絵を描く」ことが個人的な方針です。
つまり、創作の時は大体イラストの関連性やスタイルの統一性を求めたりしません。創作後、描いた作品を見ると「あ、これとあれは似てるね」などと気づいたらテーマやスタイルにまとめて作品を展示やZINE、グッズなどで出すことが多いです。

作品を創作する上で大切にされていること、思いなどを教えてください。: 常に新しいことに挑戦することを目掛けています。陳腐なセリフで申し訳ありませんが（笑）
つまりできるだけ新しい道具を使い、今までやったことのないスタイルでイラストを描くことを試みます。その理由には好きなアートが多くて一つのスタイルに決められないこともありますが、新しいスタイルに挑戦すると、できるかできないかのワクワク感で想像力が沸くというのもあります。逆に言えば、簡単にできると自信がある絵なら面白くないですね。無難は想像の天敵だと思います。

なので常に、水彩からパステル、パステルからアクリル、アクリルからボールペンなどと道具をローテーションすることにしています。

また、イラストを描くときに意識していることといえば、「対照」です。色や構成の対象はもちろん、テクスチャーやテーマの対象もそうです。例えば、油絵にボールペンをつけたら？抽象的で難解そうな絵に子供っぽいキャラクターをつけたら？とか。
そういう意味では、落書きやストリートアートの影響も受けていると思います。

影響を受けた人物、作品がありましたら教えてください。: 先程のストリートアートでいうともちろんBanksyなどかがありますが、日本の書道にもかなり影響を受けていると思います。抽象絵画ならフィンランド出身のRoy Aurinkoさんというアーティストが一番好きです。また自分の国スペインの現代アーティストなら、Amarillo Indioという名前で活躍されているJulio Cesar Perezがとても好きです。
日本のアーティストといえば、絵本作家の長新太の世界観と色使いが素晴らしく、他に横山雄一や「ヘルミッペ」さんなどのデザインのセンスなど、私より遥に優秀で多種多様なアーティストからも影響を受けていると思います（笑）

FAVORRIC提供作品の中でご自身の代表的な作品を紹介してください。: 「イケバナ」はパステルカラーにアクリル絵の具、また墨も使った作品です。色のバランスとテクスチャーのバランス、またその対照を意識して描いた絵なのですが、色彩が爆発した瞬間に時間が停止したかのような構造となっております。名前から花を連想するのですが、花火や広がる宇宙も思わせる作品です。
また、絵を観ていると「今後は色がどのように広がっていくのだろう？」や「この形になる前はどのようになっていたのだろう？」などと想像するのが楽しいかなと思います。
抽象的な絵だからこそそのダイナミズムが必要不可欠だというふうに思います。

FAVORRICに参加いただいた理由と参加した印象を教えてください。: 普段自分の作品でグッズなどを作り販売するのですが、時間やコスト、手間も非常にかかります。結局グッズ生産や販売に時間を使い制作の時間が少なくなることもありますので、Favorricのようにアーティストを支えながら世界にその作品を紹介できるプラットフォームがあるのがとんでもなくありがたいです。お陰様で僕も新しいアーティストも見つけました。