畑山 太志
Taishi HATAYAMA
1992年神奈川県生まれ。2017年に多摩美術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画研究領域を修了。視覚では捉えることができないものの、自然の場で身体が確かに感じ取る空気感や存在感の視覚化を試みる畑山は、彼が「素知覚」と呼ぶ、知覚の外側ではない本来身体が持っているはずのありのままの知覚を手がかりに、目に見えない世界を表象する。2014年に白を基調とした絵画作品で「第1回CAF賞」の優秀賞と名和晃平賞を同時受賞後、自然のさまざまな現象が持ちうる環世界や植物が多様な生物とともに形成するネットワーク、さらにはデジタルやAIまでをも含みこむ現代における新たな自然など、多様なモチーフをベースに制作を展開する
photo by Kohei HANAWA
SPECIAL MOVIE
作品細部/ Detail of artwork
制作プロセス/ Production Process
NEWS
- 2024.12.12
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- 2024.12.12
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2024年12月12日(木)~12月25日(水)の期間中FAVORRIC公式サイトでご購入いただいたお客様へプレゼント
先着100名様 畑山太志オリジナル アクリルキーホルダープレゼント
- 2023.05.10
- 新アイテム「マルチクロス」販売開始
- 2023.05.10
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ART01
つながりを求めて交信する
別の大きな作品を描いていたとき、その画面の中に三角形の構造物のようなものが自然と現れました。その三角形の構造物をピックアップして描いた作品が《つながりを求めて交信する》です。
絵を描いていると完成までにたくさんの可能性や道すじがあります。そのような無数の道すじは作品が完成してからも、別の作品に向かって伸び続けています。
2023
18.0×14.0cm
キャンバス、アクリル
photo by Ujin Matsuo
ART02
星図 #2
夜に道を歩いていたとき、ふと夜空に浮かぶ一点の明るい星の光に気を取られたことがありました。定かではないのですが、たしかそれは地球に接近していたときの火星だったかもしれません。
話は変わりますが、私は小さい頃から眼底検査を受けていて、眩しい光を見る検査を経験してきました。
どちらも光の質は異なりますが、このような光を見ていると、普段生きている時間から少し遠のくような感覚になります。
これらの経験から《星図》シリーズは生まれています。
2020
53.0×41.0cm
キャンバス、アクリル
ART03
天気図 #4
大型の台風が接近する予想天気図を見て《天気図》シリーズを描き始めました。
地球を俯瞰する視点から見える雲の動きや大気の流れは、人間のスケールを大きく超えた無数の環世界の存在を感じさせました。
2021
727×530mm
キャンバス、アクリル
ART04
流動の建設
画面全体に赤い色彩を取り入れることがあまりなかったので、赤系統を使ったらどのような空間になるのかを試みました。流れを感じさせる曲線の筆致と矩形を意識させる筆致、それと暖色系と寒色系の色彩がせめぎ合って空間が構成されていきました。
自然の場で起こっていることやデジタル空間のイメージなどが私にインスピレーションを与えています。
2023
91.0×72.7cm
キャンバス、アクリル
photo by Ujin Matsuo
PROFILE
畑山 太志(Taishi HATAYAMA)
1992年神奈川県生まれ。2017年に多摩美術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画研究領域を修了。視覚では捉えることができないものの、自然の場で身体が確かに感じ取る空気感や存在感の視覚化を試みる畑山は、彼が「素知覚」と呼ぶ、知覚の外側ではない本来身体が持っているはずのありのままの知覚を手がかりに、目に見えない世界を表象する。2014年に白を基調とした絵画作品で「第1回CAF賞」の優秀賞と名和晃平賞を同時受賞後、自然のさまざまな現象が持ちうる環世界や植物が多様な生物とともに形成するネットワーク、さらにはデジタルやAIまでをも含みこむ現代における新たな自然など、多様なモチーフをベースに制作を展開する。
近年の主な個展に、「未来の数」(コートヤードHIROO、東京、2023)、「親密な時空」(EUKARYOTE、東京、2023)、「客観の方法」(Gallery
Pictor、東京、2022)。主なグループ展に「タ・メタ・タ・ピュシカ」(Mikke
Gallery、東京、2024)、「VOCA展2023 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、東京、2023)、「attunement」(The 5th
Floor、東京、2020)、「神宮の杜芸術祝祭」(明治神宮ミュージアム、東京、2020)、「網膜と記憶のミトロジー」(セゾン現代美術館、長野、2018)などがある。
photo by Kohei HANAWA
写真展
- 2019
- A DAY IN THE LIFE
- 2023
- 夢うつつ
写真集 / ZINE
- 2018
- I'll See You Before Sunset
- 2019
- 超旋風
- A DAY IN THE LIFE
- 2020
- 目を閉じても見えるもの
- 2022
- 喫茶よりみち
- 2023
- Out of the Quiet (Published by 0.08imprints)
INTERVIEW
INTERVIEW
- ご自身のアート活動について、普段どのような創作活動をされているかを教えてください。
- 絵画作品を制作しています。
目に見えないものに興味があり、大きな樹木を目の前にしたときや神社で鳥居をくぐったときの、目には見えないけれど身体がたしかに感じ取る空気感や存在感を主題にした作品をはじめとして、樹木たちのコミュニケーションやネットワークをテーマにした作品など、さまざまな作品を描いています。
- 作品を創作する上で大切にされていること、思いなどを教えてください。
- 絵を描きながらさまざまな興味やテーマが導かれてきました。まず絵を描くことで、頭が動いて、新しい考えや別の作品に繋がっていきます。
日常や旅先でのふと気になった景色なども制作の大きな糧になります。気を緩めているときの自分の心の動きに反応できることが大切なことです。
実際に絵を描くときは、遊びの感覚を大事にして、コンセプトに縛られることのないように筆を進めていきます。
- 影響を受けた人物、作品がありましたら教えてください。
- 南方熊楠や岡潔など、思想や考えから刺激を受けることも多いです。
- FAVORRIC提供作品の中でご自身の代表的な作品を紹介してください。
- 夜に道を歩いていたときに、一点の星の光にふと気を取られたことや、子どもの頃から経験してきた眼底検査の眩しい光などが作品のベースにあります。どちらもその光を見ていると、今自分が生きている時間から少し遠のくような感覚が印象的で記憶に残っています。
《星図》シリーズは、光の経験から生まれている作品です。
- 今後の活動についての展望を教えてください
- 絵を描いて、感じて、考えることを変わらずに続けていこうと思います。
最近絵が変化してきているので、変化を楽しみながら新しいものに触れていきたいです。
Artist List
前田裕
Namiko Kitaura
タカノカツラ
Chappy | 石部奈々美
名雪晶子
kotohari | 藤丸枝里子
生地史子
おくまゆみ
Jun Yasui
岡本寿
千野六久
宇賀神拓也
HIRAOKA SHOKO
前川侑子
山口聡一
真鍋由伽子
並木夏海
れのすか
村上生太郎
尾崎拓磨
しまむらひかり
岡本博紀
高橋梓
松本沙希
かけがわ惠
高橋生也
ヒロセリョウジ
EnoR | KUMIKO TAMURA
高田昌耶
内田亘
内田恵
久野安依子
村瀬都思
SAYO
岩水亜沙子(イワミズアサコ)
富田茜
前田豆コ
北嶋勇佑
東菜々美
millitsuka
Wei Hsuan
Hi there
田中紳次郎
Yui Korenaga
Futaba.
平野晶
mumea
片山高志
羽野瀬里
町山耕太郎
オタニじゅん
金本凜太朗
小林健太
山崎由紀子
田代敏朗
ワタミユ
松村咲希
フルフォード素馨
香月恵介
中村ころもち
新納翔
Gari Ortigosa
愛
宮嵜蘭
安藤瑠美
鎌田未波
岡村一輝
Inge Rylant
畑山太志