出口えり

Eri Deguchi

イラストレーター。
1991年奈良県生まれ。大阪大学文学部人文学科卒業。桑沢デザイン研究所卒業。
第37回ザ・チョイス年度賞大賞/第17回TIS公募入選
主に油彩でイラストレーションを制作。書籍の装画や挿絵などのイラストレーションを手がける。

NEW 2023.09.13

裏庭には使わなくなった植木鉢や昔のぬいぐるみたちが待機していて

2015
81 x 65 x 2.5 cm/ 31.9 x 25.6 x 1 in
acrylics, canvas

あのとき見た砂浜。波にさらわれなくした浮き輪。動物園で見たキリン。いなくなった猫。飛んで行った風船。

2015
81 x 65 x 2.5 cm/ 31.9 x 25.6 x 1 in
acrylics, canvas

月の船に乗って夜空を巡れたら

2015
81 x 65 x 2.5 cm/ 31.9 x 25.6 x 1 in
acrylics, canvas

ビルたちは今日も静かに夕暮れを見守る

2015
81 x 65 x 2.5 cm/ 31.9 x 25.6 x 1 in
acrylics, canvas

ご自身のアート活動について、普段どのような創作活動をされているかを教えてください。: イラストレーターとして活動しています。書籍の装画や挿絵の仕事に携わることが多いです。

作品を創作する上で大切にされていること、思いなどを教えてください。: 手書きの油絵の具の質感が好きなので、今後も絵の具で描く制作方法を続けられると良いなと考えています。モチーフは自分が実際に見た風景から想像を膨らませて構想を練ることが多いです。
小説のお仕事の場合はできるかぎりテキストに忠実に、登場人物の服装や髪型、状況の設定など、読者の方が世界観に没入できるよう、モチーフのディテールにはとても気をつけています。

影響を受けた人物、作品がありましたら教えてください。: 小磯良平さんのイラストレーションです。
油彩画家としての方が有名ですが、新聞小説の挿絵などイラストレーションのお仕事も多数残されていて、物の描写の省略方法がとても面白く、参考になります。

FAVORRIC提供作品の中でご自身の代表的な作品を紹介してください。: 「あるときは月にのって」は青色の絵の具を多く用いてきたこれまでの私のイラストレーションの特徴がよく表れていると思います。
グラデーションや滲み、木などの物のキワのカクカクした処理、キャンバスに描いた筆致などを楽しんでいただけると幸いです。