1992年神奈川県生まれ。
2017年に多摩美術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画研究領域を修了。
視覚では捉えることができないものの、自然の場で身体が確かに感じ取る空気感や存在感の視覚化を試みる畑山は、彼が「素知覚」と呼ぶ、知覚の外側ではない本来身体が持っているはずのありのままの知覚を手がかりに、目に見えない世界を表象する。
2014年に白を基調とした絵画作品で「第1回CAF賞」の優秀賞と名和晃平賞を同時受賞後、自然のさまざまな現象が持ちうる環世界や植物が多様な生物とともに形成するネットワーク、さらにはデジタルやAIまでをも含みこむ現代における新たな自然など、多様なモチーフをベースに制作を展開する。
近年の主な個展に、「未来の数」(コートヤードHIROO、東京、2023)、「親密な時空」(EUKARYOTE、東京、2023)、「客観の方法」(Gallery Pictor、東京、2022)。
主なグループ展に「タ・メタ・タ・ピュシカ」(Mikke Gallery、東京、2024)、「VOCA展2023 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、東京、2023)、「attunement」(The 5th Floor、東京、2020)、「神宮の杜芸術祝祭」(明治神宮ミュージアム、東京、2020)、「網膜と記憶のミトロジー」(セゾン現代美術館、長野、2018)などがある。