FAVORRIC編集者
2024-06-28
瀬戸内に浮かぶアートの楽園!ベネッセ・アート・サイト直島の魅力を紹介します
ベネッセ・アートサイト・直島とは、瀬戸内海に浮かぶ直島・豊島・犬島を舞台に、株式会社ベネッセホールディングスが展開しているアート活動の総称です。
島の自然や文化の中に現代アートを置くことで、他にはない特別な世界観を創りだしています。
今回はベネッセ・アートサイト・直島の魅力をご紹介します。
通常の美術施設にはない、自然や集落などの、生きた環境を通じて得られる貴重な体験を、ぜひお楽しみください。
目次
- ベネッセ・アートサイト・サイトの魅力
- 主な美術館・建築物
- ベネッセ・アート・サイト直島へのアクセス
- ベネッセ・アートサイト・直島で自由な発想と感性を楽しもう
ベネッセ・アートサイト・サイトの魅力
ベネッセ・アートサイト・直島の魅力は《島とアートの共生》です。
瀬戸内海の島々をキャンパスに、個性豊かな作品を展示。
雄大な自然の中にあるアートや建築は、天候・時間・季節のうつろいとともに、全く違った表情を見せてくれます。
その日、その時、その場所の一瞬が、アートの一部であることを実感できるでしょう。
島とアートが響きあう特別な世界観は、訪れるたびに新しい発見が見つかり、目と心で楽しめます。
主な美術館・建築物
ベネッセ・アートサイト・直島には、さまざまなアートや建築物が島内のいたるところに点在しています。
ここでは主な美術館と建築物についてご紹介します。
地中美術館
地中美術館はその名の通り、建物の大半が地下に埋設されている美術館です。
「自然と人間との関係を考える場所」として、安藤忠雄によって設計されました。
地下でありながら自然光が降り注ぐ空間は、時間の流れとともに作品の表情を変化させるのが特徴です。
地中美術館では、クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの作品が恒久設置されています。
クロード・モネ
印象派を代表する画家であるクロード・モネ。
地中美術館では、数ある作品の中でも最晩年の《睡蓮》を5点鑑賞できます。
モネの絵画を美しく見せるために、部屋のサイズ・デザイン・素材を選定。
自然光のみで魅せる設計は、睡蓮の光の表現を引き立てています。
ウォルター・デ・マリア
ウォルター・デ・マリアの作品は、直径2.2mの黒い球体と、金箔を施した27本の木彫を配置したアートスペースです。
大きな階段の中腹に黒い球体が鎮座した作品は、シンプルな形状をダイナミックに表現しています。
天井から注ぐ自然光のみで鑑賞するため、金箔に反射した光や球体のツヤ、伸びる影など、時間によって表情の変化を楽しめます。
ジェームズ・タレル
ジェームズ・タレルは、主に光と空間を題材にし、光をまるで形ある物質のように見せる作風が特徴です。
地中美術館では初期から現在までの代表的なシリーズの中から、選ばれた3作品を鑑賞できます。
作品の一つである「オープンスカイ」は天井をくりぬいて直島の空を作品にした、シンプルな構造。
しかし、静寂の中、その瞬間だけしか見られない空と光の空間を見つめると、いつも当たり前にある空が神秘的に感じられます。
ベネッセハウス ミュージアム
ベネッセハウスミュージアムは、美術館とホテルが一体になった施設です。
《自然・建築・アートの共生》をコンセプトに、1992年に開館しました。
ベネッセハウス ミュージアムでは、アーティストたちが自ら場所を選び、その場所のために作品を制作しているのが特徴です。
館内だけでなく、屋外の《ヴァレーギャラリー》や、瀬戸内海が眼前に広がる《シーサイドギャラリー》にも作品が点在しています。
宿泊施設《ミュージアム》
ホテルはアートと自然を心ゆくまで楽しめる所が最大の魅力です。
全65室の客室には、それぞれ異なるアート作品を展示。
収蔵作家のドローイングや絵画、版画などに囲まれながら宿泊できます。
また客室の大きな窓からは、美しい自然と、瀬戸内海に沈む夕日を一望できるでしょう。
杉本博司ギャラリー 時の回廊
時の回廊は、2022年3月にオープンした杉本博司の個人ギャラリーです。
杉本博司の代表的な写真作品や彫刻作品を本格的に鑑賞できる、世界的にも例を見ない展示施設と言えるでしょう。
《時の回廊》は、うつろう自然と、壮大な時間の流れを体感していただき、歴史や生きることについて思索を巡らせてもらうために作られました。
時の回廊には、ガラスの茶室《聞鳥庵/もんどりあん》がヴェネチアやヴェルサイユ、京都を経て直島に展示されています。
水の上に浮かぶのは四方と天井をガラスで囲まれ、床には畳が敷かれた2畳ほどの茶室です。
非日常であり濃密な時間を過ごす茶室は、時間の感覚が狂わされる場所。
結界部分がガラスの茶室ではどんな時間が流れるのか、時の経過を想像する楽しみがあります。
李禹煥美術館
李禹煥美術館 は、李禹煥(リ・ウファン)と安藤忠雄のコラボレーションによって実現した美術館です。
安藤忠雄が設計した、半地下の建築物の中には、李禹煥の70年代から現在に至るまでの絵画や彫刻が展示されています。
李禹煥は、1960年代後半から《もの派》と評される作品様式を牽引した、中心的な存在として活躍してきました。
もの派とは、木や石などの自然の物と、紙や鉄といった未加工の素材を、ありのまま作品に使う表現方法のことです。
李禹煥美術館では、自然石と鉄板を組み合わせた彫刻作品など、空間と余白の広がりを感じられる代表作を鑑賞できます。
ANDO MUSEUM
ANDO MUSEUMは建築と空間そのものを鑑賞する美術館です。
築約100年の歴史ある古民家に一歩踏み入れると、内部にはコンクリート打ちっぱなしの空間が広がります。
《コンクリートと木》《光と闇》《現在と過去》など、さまざまな対比の要素が混在し、程よい緊張感が空間に魅力を与えています。
ANDO MUSEUMが位置する本村地区には築100年を超える建物が複数あり、そこに住む人々は修復を重ね、現在まで大切に受け継いできました。
歴史ある風景を守りながら新しい命を吹き込む考えは「在る物を活かし、無い物を造る」というベネッセ・アートサイト・直島との方針とも共通しています。
豊島美術館
豊島美術館は、アーティストの内藤礼と、建築家の西沢立衛により建設された美術館です。
建築物は一粒の水が地上に落ちた瞬間のような形状で、有機的なフォルムが周辺の自然と一体化しています。
広さは約40×60m、最高高さは4.5mという空間には、柱が1本もないコンクリートシェル構造を採用。
天井にある2か所の開口部から、風や音、太陽光を直接取り込み、自然と建物が呼応する空間を体感できます。
母型
豊島美術館内部にある《母型》では、一日を通していたるところから水が湧きでており、泉が生まれる瞬間を作品としているのが特徴です。
湧き出る水は、時には雨と一緒に流れ、天気の良い日はキラキラと反射する光を楽しめます。
建築の開口部からは、鳥のさえずりや、風と共に草花の香りが入り込み、絶えず変化する無限の表情を見せてくれるでしょう。
犬島精錬所美術館
1909年に建設され、明治の終わりから大正の中期にかけて、銅の製錬で日本の近代化を担っていた犬島精錬所。
その遺構を保存・再生したのが犬島精錬所美術館です。
犬島精錬所美術館は、大規模な製錬所が状態よく残されていることと、かつて日本の近代化産業を支え、革新的な役割を果たした遺構として、近代化産業遺産33の一つに認定されています。
ヒーローの乾電池
展示されているアートは、柳幸典の《ヒーローの乾電池》という作品です。
日本の近代化に警鐘を鳴らした、小説家の三島由紀夫をモチーフにしており、6つの作品を鑑賞できます。
建築と一体化した作品には、今後の日本のあり方や現代社会についてのメッセージ性を感じられます。
自然エネルギーを利用した建築
犬島精錬所美術館は、建築家の三分一博志によって、工場跡を軸に設計されました。
植物の力を借りた高度な水質浄化システムや、太陽や地中熱といった自然エネルギーを利用し、環境に負荷を掛けないエネルギーシステムを採用しています。
犬島 くらしの植物園
犬島 くらしの植物園は、長く使われていなかったガラスハウスを中心とした、約4,500㎡の土地を再生して作られた植物園です。
一般的にある、草花を観賞する植物園ではなく、島の方々や来訪者とともに、土地の開墾を体験できるのが特徴。
自然のサイクルや食べ物、エネルギーに至るまで、自給自足をしながら自然と共に生きる歓びを体感することで、《暮らし方》について考え学ぶことができます。
今後の敷地計画としては、バイオジオフィルターやビオトープ、堆肥場などを配し、敷地内に自然のエネルギーシステムを構築していく計画です。
ベネッセ・アート・サイト直島へのアクセス
公式サイトURL:
https://benesse-artsite.jp/
ベネッセ・アートサイト・直島で自由な発想と感性を楽しもう
ベネッセ・アートサイト・直島は、そこで暮らす人々や受け継がれた文化、島の自然といった魅力を引き出すためにアートが存在しています。
島とアートの融合は非日常を感じさせ、来るたびに感性を刺激してくれるでしょう。
作品の良さだけでなく、アートを通じて何が見えるのか、ぜひ体感してみてください。
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FAVORRIC編集者
Tags
アート
インテリア
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