FAVORRIC編集者
2024-07-12
美術館とは?役割や法的位置付け、博物館との違いを解説します!
作品のもつ存在感によって、独特な空気感を放つ美術館。
日常では味わえない特別な世界観に引き込まれる場所です。
しかし、美術館の展示以外の活動については、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、美術館の歴史や活動内容について解説します。
美術館の存在意義について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 美術館とは?
- 美術館の歴史
- 美術館の活動
- 美術館について深く知り、自分の世界を広げよう
美術館とは?
美術館とは、芸術分野に特化した博物館の一種 で、美術作品を、収集、保存、展示するための施設です。
また、教育活動や研究も行っており、芸術に関する知識の普及に貢献しています。
美術館で扱う作品は【絵画・彫刻・版画・写真・工芸品】などの視覚芸術が中心。
さまざまな思考やイメージを表現した美術作品を収蔵しています。
美術館はさまざまな形態があるのも特徴です。
幅広いジャンルを扱う総合美術館の他、特定のジャンルやテーマに特化した専門美術館、特定の芸術家を記念して作られた美術館など。
美術館によって個性を活かした、多様な展示を楽しめます。
美術館と博物館の違い
美術館と博物館はどちらも、教育、保存、展示、研究を行う公共施設ですが、それぞれ収蔵品や運営目的などに違いがあります。
博物館は、【自然史・科学・歴史・文化・人類学】など、多岐にわたる分野の資料や標本などを収蔵・展示する施設です。
「文化財の保存・活用」を主な目的とし、展示物を通して科学的理解や歴史認識の向上を図っています。
中には、体験型や触れられる展示物など、体感することで楽しみながら深く学べる展示も増えてきています。
一方、美術館の展示は、【絵画・彫刻・版画・写真・工芸品・現代アート】など、視覚芸術作品が中心です。
「芸術文化の発展・保護」を主な運営目的とし、芸術作品の美的価値を鑑賞者に伝えることを重視しています。
鑑賞者は、優れた美術作品に触れることで、豊かな感性を育てたり、歴史的背景を学んだりしながら作品を楽しめるのが魅力です。
美術館の法的な位置付けと要件
美術館の法的な位置付けと要件は《博物館法》によって規定されています。
これは、美術館を含む博物館の設置、運営、管理に関する基準を定め、文化財の保護と、教育・文化活動の推進を目的とした法律です。
博物館法における博物館とは、芸術作品、歴史資料、科学標本などを、収集、保存、展示し、教育的活動を行う施設であることと、法の規定による「登録を受けたもの」と定義されています。
美術館は、博物館の一形態として、特に芸術作品を収集、保存、展示する施設と位置付けられています。
美術館が「博物館法上の博物館」として認められるためには、所管地域の教育委員会の登録が必要です。
下記のような要件を備えているかを審査した上で《登録博物館》として認定されます。
・国と独立行政法人以外のあらゆる法人
・博物館資料の収集、保管及び展示ならびに博物館資料に関する調査研究を行う体制が基準に適合する
・学芸員やそのほかの職員の配置が基準に適合する
・施設および設備が基準に適合する
・1年を通じて150日以上開館する
登録博物館の認定を受けると、法律上の地位が与えられ、信用や知名度の向上が期待できます。
その他、税制上の優遇措置や、美術品補償制度の利用などを受けられるのが特徴です。
美術館の歴史
美術館の歴史は古く、その語源は古代ギリシャ時代に遡ります。
ここでは美術館の歴史について解説します。
MUSEUM(ミュージアム)の語源
《MUSEUM/ミュージアム》という言葉は、ギリシャ語の《mouseion》に由来します。
mouseionは、ギリシャ神話に登場する、芸術と学問を司るミューズ(Muses)の神々に捧げられた神殿のことです。
美術館の原型として位置づけられたのは、紀元前4世紀ごろに、アレクサンドリアに建てられた《ムセイオン》がきっかけと言われています。
現在のような美術館や博物館とは異なり、図書館を併設した大規模な研究施設で、国中から学者や科学者が集まって、研究と教育活動を行う場でした。
この施設は、世界中の知識を集めることを目指しており、書籍や学術資料が豊富に収蔵されていたと言われています。
近代美術館の成立
近代美術館の成立は18世紀のヨーロッパに遡ります。
当時、合理的な考えと、人間性の開放を目指した啓蒙思想の広まりとともに、公共教育の重要性が認識され始めました。
その結果、貴族や王室が所有するコレクションを一般市民に公開する形で美術館が誕生。
知識や文化を広めるための公共施設として、機能し始めたと言われています。
ヨーロッパで最古の近代式美術館と言われているのが、イタリアのフィレンツェにあるウフィツィ美術館です。
ウフィツィ美術館は、1591年より部分的に公開され、1769年に全面開館。
メディチ家の最後の直系相続人であった、アンナ・マリア・ルイーザ・デ・メディチが、自らの死後に、メディチ家の膨大なコレクションがフィレンツェから持ち出されることを防ぐため、一般公開することを義務付ける協定を作成。
市民の楽しみとして使われたのが始まりです。
日本における美術館
日本の平安時代には、貴族の間で絵巻物や工芸品などを集め、その美しさや技巧を鑑賞していたと言われています。
その他、寺社の宝物殿や絵馬堂などに美術品が収蔵されており、宗教行事や祭礼などの開帳に合わせて一般公開されていました。
明治時代に入り、急速な近代化と文明開化が押し進められる中、1872年に湯島聖堂を会場として、文部省博物局による最初の博覧会を開催。
これが日本における、近代的な美術品展示の始まりと言われています。
恒久的な美術品の展示が始まったことで、日本の美術館や博物館の発展が始まりました。
その後、日本では様々な美術館が開設され、1952年に設立された全国美術館会議がには、2017年時点で国公立・私設含めて386館が加盟しています。
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美術館の活動
美術館では、美術品を一般に普及するために多岐にわたる活動を行っています。
ここでは、美術館の活動内容について解説します。
展示
美術館の重要な活動内容が美術品の展示です。
美術館の展示は大きく分けて《常設展》と《企画展》に分類されます。
常設展は、美術館が所蔵するコレクションを常に公開し、期間を設けずいつでも鑑賞できる展示です。
企画展は、特定のテーマやアーティストに焦点を当て、期間限定で開催される展示を指します。
テーマによっては、国内にある他の美術館や、海外の美術館から作品を借りて展示することも多く、なかなか見られない貴重な作品を一度に鑑賞できるのが魅力です。
多くの美術館では、常設展と特別展の両方を行い、常に鑑賞できる態勢を整えていますが、一部の美術館ではコレクションを持たずに運営しています。
特別展のみを開催しているのが、新国立美術館です。
美術品のコレクションを所有せず、テーマに合わせて作品を借りて展示をしています。
所蔵作品がないと、美術館の目的である、収集・教育・研究といった項目を満たしていないと考えられ、展示のみで美術館の定義を満たすことができるのか、判や議論があるのも事実です。
しかし、多彩な企画展を通じて、美術の普及と発展に大きく貢献しています。
収集・保管・修復
美術品の収集・保管・修復は、貴重な美術品を次世代に継承するためにも重要な活動です。
収集
収集は美術館を運営する上で最初に行う活動と言えます。
美術館のテーマや目的に合った作品を収集し、コレクションを充実させることと、新しい作品を加えて、美術館の展示内容をより豊かにすることが目的です。
美術館が積極的に収集をすることで、何度来ても新たな作品と出会えます。
収集方法は、オークションやギャラリーで購入したり、個人や団体からの寄贈を受け入れたりする方法が一般的です。
保管
美術館の保管活動とは、美術品の劣化を防ぎ、適切な環境で保管することです。
物理的な損傷を防ぐために、梱包材や収納ケースを用いて厳重に保管するのはもちろんのこと、温度・湿度・光の管理・防虫対策を徹底し、適切な環境の維持を行います。
修復
修復とは、損傷した美術品の修復を行い元の状態に近づけることで、歴史的な価値を保護しながら後世に継承するために行う活動です。
主に表面の汚れや黄ばみの除去、破損部分の補修、欠損部分の再現を行います。
時代の古い美術品であるほど、劣化は避けられませんが、これ以上壊れないように、専門家が手作業で丁寧に修復を行います。
調査・研究・教育
美術館では、美術作品の調査・研究・教育 を行うことで、美術品の普及や発展に貢献しています。
調査・研究
作品や作家についてだけでなく、技法・歴史的背景・社会背景などに関する調査を行います。
作品に対して新しい知見や発見を通じて、美術史に貢献するのが目的です。
調査・研究は、国内外問わず専門家と共同研究を行い、知識や技術を共有することも多くあります。
教育
教育は、美術や文化に関する情報を提供し、芸術に関する理解と関心を深める活動です。
作品の背景を解説しながら鑑賞するガイドツアーや、専門家による講演・セミナーなどを実施。
ただ作品を見るだけでは学べない、深い知識を得ることができます。
美術館について深く知り、自分の世界を広げよう
美術館とは、作品を収集・保存・展示だけでなく、芸術文化の普及や教育を行う施設です。
歴史的に価値のある美術品が見られるのも、美術館があるからこそ。
価値のある美術品を鑑賞することで、教養が身につき、感性が刺激され、心が動かされます。
ぜひ、美術館へ足を運んで、自分の世界を広げてみてはいかがでしょうか。
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インテリア
アート
美術館
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