FAVORRIC編集者
2024-03-10
和食のテーブルセッティング。正しい配膳の仕方や基本的な食器を解説します。
少し難しいイメージのある和食のテーブルセッティング。上手にコーディネートができると、視覚でも満たされて、さらに美味しく感じられます。本記事では、和食のテーブルセッティングの方法や食器についてご紹介。ぜひ最後までチェックして、和食の魅力をたくさん味わってくださいね。
目次
- 和食の正しい配膳の仕方
- 和食の基本的な食器類
- 食卓をワンランクアップさせるアイテム
- おしゃれにセッティングするには?
和食の正しい配膳の仕方
和食のテーブルセッティングを考える際に重要なのは、一汁三菜を置く位置を把握しておくことです。一汁三菜とは、ご飯、汁物、漬物に3種類のおかずを合わせた、和食の基本となる献立を指します。手前には、左から主食、漬物、汁物の順に置き、奥は右から主菜、副菜、副副菜の順番で配置するのが基本です。この基本のテーブルセッティングを把握しておくと、献立の立て方から、盛り付ける食器選び、配置まで考えやすくなります。
献立を立てる際に主菜と副菜の区別が難しい場合は、以下の定義を頭に入れておくと簡単です。
・主菜:魚・肉・卵・大豆料理
・副菜:野菜・きのこ・いも類・海藻料理
しかし、この定義に従うと、副菜として作った献立の中に、主菜になりうるメニューが出てくることも。基本の定義を頭に入れた上で、全体のバランスやそれぞれのおかずの量を見て臨機応変に振り分けると、気楽に和食のテーブルコーディネートを楽しめます。
振り分け例
主食 | ご飯、そば、うどん |
---|---|
汁物 | 味噌汁、お吸い物、麺類のつゆ |
漬物 | ぬか漬け、塩漬け、浅漬け、梅干し |
主菜 | 焼き魚、煮魚、刺身、生姜焼き、天ぷら |
副菜 | 肉じゃが、煮っころがし、きんぴらごぼう、ひじきの煮物 |
副副菜 | おひたし、和え物、酢の物 |
魚が主菜の場合、食器の配置だけではなく魚の向きにも注意が必要です。丸魚(丸ごと)、切り身、開きなど、魚の切り方によって置き方が変わるのでチェックしておきましょう。
・丸魚:頭は左、腹は手前を向くように置く
・切り身:皮がよく見える方を上にして、皮が奥に、身の厚い部分が左になるように置く
・開き:頭が左、身が表面になるように置く
また、和食のテーブルセッティングを正しく行うためには、箸やお茶などの置き方も大切です。箸は一番手前に、持ち手を右にした状態で置き、お茶は右奥、デザートは左奥に置くのが基本とされています。ここまで聞くと、左利きの人にとっては食べづらそうに感じますが、食器の配膳を逆にすると仏壇のお供物の置き方になってしまうため注意しましょう。左利きへの配慮をする場合は、箸の持ち手を左にする程度に。
和食のテーブルセッティングは、基本のスタイルさえ覚えてしまえば、日常のさまざまなシーンで役立ちます。ただし、配膳方法は地域によって異なる場合があるため、基本を押さえた上で、状況にあわせたテーブルセッティングを行いましょう。
和食の基本的な食器類
お茶碗
お茶碗は、ご飯を盛る器のことを指します。現代では、さまざまな素材のお茶碗が販売されていますが、和食のテーブルセッティングとして使う場合は、陶器製や磁器製がおすすめです。
陶器は、土の質感を感じられるのが特徴で、素朴で温かみのある雰囲気を演出したい時に向いています。使うほど味が出る素材のため、長く使い続けたい人にもうってつけです。
磁器は、食卓をシンプルでスタイリッシュにまとめたい人に合っています。ガラス質を含んだ石を原材料としているため、陶器に比べて軽くて丈夫なのが特徴です。
汁椀
汁椀は、味噌汁やお吸い物などの汁物を入れる器で、和食では主に木製が使用されています。
木製のメリットは、温かみがある見た目はもちろん、汁物の熱が手に伝わりにくく持ちやすいところ。冷めづらいことや口に付けた際に熱くないことも、和食らしい配慮に繋がっています。
さらにクオリティを高める場合は、蓋付きの汁椀がおすすめです。
中皿
中皿は、主菜を盛り付けるのに最適な約15〜24cmの食器です。他の食器に比べ面積を広く使うため、食卓の印象を大きく左右します。
鮮やかな中皿は食卓を華やかな印象に、モノトーンの中皿は全体をシンプルな印象にと、好みの雰囲気を作りやすいのが中皿の魅力です。
小皿
小皿は、約9〜15cmの副菜に使いやすいお皿です。和食のテーブルセッティングがまとまらない時は、他の食器をモノトーンやベージュなどの控えめな色合いで揃え、小皿にアクセントとなる色や柄を使うと、簡単におしゃれな食卓が作れます。
使い勝手が良く、汎用性に優れているため、さまざまなデザインの小皿を揃えておくと、多くのシーンで使いまわせて便利です。
小鉢
小鉢は、12cm前後の深さのある器で、食卓にメリハリを与えてくれる食器です。冷奴や煮物など、幅広い副菜に適しています。
テーブルセッティングの面では、小皿同様、アクセントとして使いやすいのが大きな特徴。和をイメージさせる形や柄の小鉢を選ぶと、和食の雰囲気を一段と高めることができます。
豆皿
豆皿は、9cm前後のお皿を指します。漬物や薬味、梅干しの他、醤油皿としても使える利便性の高い食器です。
小ぶりのため、大胆な色柄でもコーディネートとして馴染みやすいのが豆皿の魅力。中皿や小皿の種類が少ない場合でも、豆皿を充実させることで、気軽に幅広いテーブルセッティングを楽しめます。
食卓をワンランクアップさせるアイテム
箸置き
おしゃれや遊び心、季節感を加えたい時に役立つ箸置き。見た目のメリットの他に、箸が転がらないように固定したり、箸の先がテーブルに付くことを避けたりと、多くの役割を持っています。
さらに、箸置きを置くことで、お皿やお茶碗に箸を置くマナー違反を避けられるのも嬉しいところ。食卓をランクアップさせたい人には必須のアイテムです。
お盆
食器をお盆に並べることで、まとまりのある上級者なテーブルセッティングに。
木製のお盆は安心感のある家庭的な雰囲気に、黒のお盆は和食店のような高級感のある雰囲気にまとめられます。丸型、半月型、四角形など、形によって印象を変えられるのも、お盆を使用したコーディネートの楽しみ方です。
テーブルマット
食器の下に敷くテーブルマットは、食器やテーブルが傷つくのを防ぐ役割に加え、食卓全体を上品にまとめてくれる役割を持っています。
食器に色味がない場合も、テーブルマットに色や柄を使うことで華やかな食卓に。傷付き予防や雰囲気作りを手軽に行えるのは、テーブルマットならではのメリットです。
おしゃれにセッティングするには?
赤、黄、緑(青)、白、黒の5色を意識する
和食をおしゃれにテーブルセッティングするコツは、食事と食器をあわせたテーブル全体で赤、黄、緑(青)、白、黒を意識してコーディネートすることです。
青は不思議に思われるかもしれませんが、暖色が多い食べ物の反対色として、食事を際立たせてくれる役割を持っています。赤・黄・緑は食事で表現しやすいため、食器選びで迷ったら、モノトーンな食器や青の食器を揃えておくと、幅広い献立で役立つのでおすすめです。
個性的な食器を取り入れる
和食のコーディネートを組む際は、ハンドメイド要素の強い個性的な食器を加えると、おしゃれな雰囲気に。特に、シンプルな食器の中に、独特なゆがみがあるものや土のざらつきを感じる陶器を混ぜると、こなれた食卓を演出できます。
さらに、洗練された都会的な和食にしたい場合は、厚みのない華奢な食器や、スクエア型の中皿を選ぶのも良いでしょう。
盛り付け方も重要
和食をおしゃれにセッティングするためには、盛り付け方も重要です。お皿に対しやや少なめに食事を盛ると、食器にほどよい余白ができて抜け感に繋がります。
また、それぞれのお皿に、ふんわりと山を作るように高さを出すことも大切。オクラやレンコンなどの形のはっきりした野菜も、横に並べずに向きをずらしながら立体的に山を作ると、食欲をそそるコーディネートになります。
高さを出しづらいものは、刻みネギや海苔など、献立に合う食材で動きを出すと、よりおしゃれに仕上がります。
テーブルセッティングで和食を華やかに
和食のテーブルセッティングは、見た目を華やかにするだけではなく、美味しさをさらに引き出させる効果があります。テーブルセッティングの基本の方法から、おしゃれにコーディネートするコツまで、一通り頭に入れておくことで、今後の和食を一段と楽しめること間違いなしです。今回の記事を参考に、和食をより美味しくおしゃれに楽しんでくださいね。
「アートと暮らす。」をコンセプトに国内外の写真家や画家のアート作品をデザインしたインテリア・ファッション雑貨を展開するブランドFAVORRIC(フェイバリック)。
FAVORRICでは、和食のテーブルセッティングで活躍する食器やランチョンマットを販売中。他にはない、個性的でおしゃれなデザインを豊富に揃えています。ぜひチェックしてみてくださいね。
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FAVORRIC編集者
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和食
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