FAVORRIC編集者
2024-05-28
ミラノサローネ2024から読み解くインテリアの最新トレンド!

毎年ミラノで開催される《ミラノサローネ》
世界最大規模の家具見本市では、さまざまなインテリアが集結し、世界中から注目を集めています。
今回はミラノサローネ2024からインテリアのトレンドについて解説します。
最新のインテリアの情報を知りたい方はぜひチェックしてみてください。
目次
- ミラノサローネとは?
- ミラノサローネ2024の最新トレンド
- ミラノサローネの最新トレンドを取り入れよう
ミラノサローネとは?

ミラノサローネとは、イタリアのミラノ郊外にあるロー市で、毎年4月に開催される世界最大規模の家具見本市のことです。
正式名称は、ミラノサローネ国際家具見本市《Salone del Mobile.Milano /サローネ・デル・モービレ・ミラノ》といい、その通称としてミラノサローネと呼ばれています。
ミラノサローネの開催期間は6日間ほど。
2000社前後の企業が出展し、毎年世界各国から30万人以上が来場する大規模なイベントです。
各社のブースでは最新のデザインが披露され、その年のインテリアのトレンドが決まると言われています。
ミラノサローネの期間中は、《ミラノデザインウィーク》呼ばれ、市内にある家具ブランドのショールームでもインスタレーションを開催。
そのため、期間中はミラノサローネの会場だけでなく、ミラノ全体が盛り上がる祭典として知られています。
ミラノサローネは1961年にイタリア家具の輸出を促進するために誕生しました。
1965年ごろから大手家具メーカーを集結した展示スペースを設置。
これをきっかけに、それぞれのブースで差をつけた展示が始まり、盛り上がりを見せるようになったと言われています。
1967年には国外からの出店も招き入れ、現在のように大規模な見本市へと成長しました。
ミラノサローネ2024の最新トレンド

ミラノサローネは有名家具ブランドから若手デザイナーが手掛ける新しいブランドまで幅広いインテリアが集結。
最新のトレンドには多くの注目が集まっています。
ここではミラノサローネの今年のトレンドについて解説します。

丸みのあるフォルム
今年のミラノサローネでは、丸みのあるフォルムが多用されていました。
ソファや椅子は、コロンとした丸みのあるものや曲線的なフォルムが中心で、角のない柔らかいデザインが揃っています。
特にソファは全体的に重心が低く、背もたれも低めに作られているのが印象的。
さらに座面の奥行はゆったりしているため、リラックス感があります。
また、中材はフェザーのように型崩れするものよりも、ウレタンやポリエステルを使用し、フォルムを引き立たせているように感じられました。
くたっとしたカジュアルな雰囲気ではなく、全体的に品のある印象を与えています。

大きすぎないサイズ感
ソファのサイズも注目すべきポイントです。
今年はL字に組む大型のソファより、1人~3人掛け程度の大きさが目立ちました。
大きすぎないサイズ感にすることで、丸みのあるフォルムが引き立っています。
また、さまざまなソファを組み合わせてコーディネートできるので、空間の自由な使い方を楽しめそうです。
丸みのあるデザインでコンパクトなサイズ感のソファは、空間を広く見せてくれる効果があります。
自宅でも取り入れやすく、1つ置くだけでトレンド感のある空間に仕上がるでしょう。

テラコッタやグリーン
2024年のミラノサローネでは、テラコッタやグリーン系のカラーがよくみられました。
テラコッタは、オレンジ寄りの柔らかい色も多く、温かみのある明るい空間にコーディネートされています。
グリーンは暖色系よりも落ち着きがあるため、ややシックな印象。
ファブリックだけでなくグリーンの大理石なども目立っていました。
今年のカラーは、ビビットなものから、くすみがかっているものまで色合いの幅が広い点が特徴です。
ただし同じ空間には色を多用せず、キーカラーを統一してまとまりのあるコーディネートになっています。
また、ベースとなるカラーはオフホワイトやクリーム系など、全体的に明るく柔らかい色合いが中心です。
カラフルな色に合わせやすい、ベーシックカラーを基調とすることで、バランスの取れたスタイリングを作り上げています。

ファブリック素材
2024年のミラノサローネでは、ファブリックの家具が多くみられました。
ファブリックの質感は、ブークレや起毛素材など、表情のある質感が多用されている印象です。
丸みのあるソファにブークレ素材のファブリックを張ったデザインも多くみられ、全体的に柔らかい雰囲気を強調しています。
中でも今年はファブリック同士のコーディネートがおしゃれ。
トレンドのブークレと、定番のベルベットなどを組み合わせて、ファブリック同士のコーディネートにメリハリを与えています。

サステナブルな製品
年々サステナブルやSDGSを意識した家具が増えてきています。
ソファの中材に再生PETを使用したものや、海洋プラスチックを再利用した椅子、古材や石の端材を使用したテーブルなどが見られました。
ヨーロッパではサステナブルやSDGSの意識が強く、高級ブランドでも積極的に取り組んでいる印象です。
その他、デザイン面では無地でシンプルなアイテムが多く感じます。
頻繁に新しい物に買い替えるのではなく、環境に優しいアイテムを長く大切に使う意識がデザインからも感じ取れました。
ミラノサローネでは、会場の展示スペースなどに使用する材料にも、サステナブルのガイドラインが設けられています。
リサイクルされた木材や段ボール、森林認証制度で認証を受けた材料などを推奨し、会場全体で環境に配慮しているのが特徴です。

異素材ミックス
ミラノサローネでは異素材を組み合わせたコーディネートが多くみられました。
異素材ミックスは定番のコーディネートではありますが、今年はコントラストの強さが目立ちます。
グロッシー&マット
今年は特にグロッシーな質感とマットな質感の組み合わせが印象的です。
最近人気が高まっていたグロッシー塗装の家具が、今年はさらにバリエーション豊富に展開されているのがポイント。
テーブルやキャビネット、ソファのフレーム部分など多岐に渡るため、コーディネートの幅もぐっと広がっています。
グロッシーなアイテムをコーディネートする際は、マットな質感と合わせるのがトレンドです。
ファブリックのソファにグロッシー塗装のローテーブルを合わせたり、ツヤの無い木素材と組み合わせたりするとおしゃれ。
素材のメリハリが強調されて空間に立体感が生まれます。
柔らかい素材&硬い素材
素材の組み合わせでは、硬さの違う質感を合わせたコーディネートが多くみられました。
今年はファブリックや木を中心とした、柔らかい雰囲気がトレンド。
そこに部分的にメタルなどの硬い素材を取り入れて、アクセントにするのが特徴です。
メタルは家具のフレーム部分や照明、小物などの小さい部分でも存在感を発揮します。
空間を引き締めて、お互いの素材を引き立ててくれる組み合わせです。
また今年は大理石の種類も豊富で、さまざまなデザインが出展されていました。
中でもテーブルの天板が大理石で脚が木といった、異素材の組み合わせが目立つ印象。
大理石は、ファブリックや木などの柔らかい質感と組み合わせることで、程よい重厚感を与えてくれます。

リバイバルアイテム
歴史の長いインテリアブランドを筆頭に、1960~1980年代のリバイバルや、イタリアンヘリテージを感じさせるデザインを展開していました。
昔のデザインを現代の素材で復刻させたり、当時の色彩を取り入れてスタイリングしたりなど、古きよきものを現代的なスタイルに進化させています。
同じ空間の中で時代の異なる家具を組み合わせることで、深みのあるおしゃれなコーディネートを作り上げているのが特徴です。

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ミラノサローネの最新トレンドを取り入れよう
2024年のミラノサローネを見ているとさまざまなトレンドが読み解けました。
・丸みのあるフォルム
・テラコッタやグリーンのアイテム
・表情のあるファブリック
などが注目すべきポイントです。
コーディネートの傾向は、異素材ミックスや昔ながらのデザインを組み合わせてメリハリを出していました。
今年は特にリラックス感のあるデザインが多く、取り入れやすさを感じます。
ぜひ最新トレンドを意識したインテリアにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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