FAVORRIC編集者
2024-06-25
和家具とは?種類やインテリアに取り入れるポイントを紹介します
日本の伝統技術と歴史を感じられる《和家具》
現代の住宅では洋風の内装やインテリアが定着しているため、和家具に親しみのない方も多いのではないでしょうか。
今回は、和家具の種類や、インテリアに取り入れる際のポイントについて解説します。
旅館や古民家に行った時のように、ほっとする空間を作りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- 和家具とは?
- 和家具の種類
- インテリアに和家具を取り入れるポイント
- 和家具をインテリアに取り入れて、和の伝統を感じよう
和家具とは?
和家具とは、和室に用いられる日本の伝統的な家具のことです。
近代になって輸入された西洋家具と、従来から使われてきた日本の家具を区分するために《和家具》と呼ぶようになりました。
和家具は、床に座る日本の生活様式に適した形で作られているのが特徴です。
椅子や箪笥には脚がなく、背の低いコンパクトなサイズ感で設計されています。
デザインは和室の建築様式に合わせて、直線的でシンプルであることも魅力のひとつ。
木目や木肌の滑らかさを活かした仕上げをはじめ、漆塗りや螺鈿、蒔絵などの伝統的な漆工装飾などで個性を出しています。
また、釘を使わずに組み立てる《指物》も和家具の伝統的な技法です。
鑿(のみ)を使い一つひとつ凸凹を彫り込んで接合する組手は、繊細かつ高度な技術が必要になります。
木の美しさを最大限に活かしつつ、丈夫で使い勝手の良さを追求した指物の和家具は、伝統技術として現在も受け継がれています。
和家具の種類
和家具にはさまざまな種類があり、中には現在も使われている便利なアイテムも存在します。
ここでは和家具の種類について解説します。
座卓
座卓とは、食事や書き物をする際に、畳に座って使う高さの低い机のことです。
座卓は江戸時代から使われていましたが、当時は食事のための机ではなく、勉強をする時に使うのが一般的でした。
明治時代に入り、ダイニングテーブルで食事をする西洋のスタイルと、床で生活をする日本の文化を融合させて、現在の座卓の原型が生まれたと言われています。
座卓は、高さが30~40㎝程の低い作りが特徴です。
椅子が必要ないため部屋に圧迫感を与えず、空間を広く開放的に見せてくれます。
また、床座で使用するスタイルは、座る人数が増えても柔軟に対応が可能です。
大人数で食事をする際は、座卓をぐるっと囲むように座って、にぎやかな食卓を楽しめます。
衝立
衝立とは、室内での間仕切りや目隠し、風よけのために使われる家具のことです。
襖障子や板障子に台をつけて、持ち運べるように設計されています。
衝立は奈良時代にはすでに使われ、平安時代の貴族階級の間で愛用されていた家具です。
日本では、建物内に間仕切りがなったため、一時的に空間を分割する役割として衝立が活用されました。
衝立は現在でも間仕切りや目隠しとして使われています。
玄関の正面に置いて室内の様子を見えないようにしたり、窓を開けて換気をしている時に外からの目線を遮ったりなど。
風を取り込みつつ、視線だけ遮れる便利なアイテムです。
タンス
タンスとは、衣類や道具を収納するための引き出し収納のことで、機能とデザインを両立して作られています。
タンスの構造は、頑丈さや収まりの美しさ、可動部分の動きなどに品質の良さが現れる家具です。
無垢材は木の収縮によって必ず歪みが生じますが、職人技の技法により、精密に作られています。
またタンスには、華やかな金具が施されているのが特徴です。
牡丹や桐、龍など、縁起物の文様が装飾されたタンスは、美術品のような佇まいで、重厚な雰囲気を感じられます。
茶箪笥
茶箪笥とは、茶器や食器を収納するための家具のことです。
衣類を収納する箪笥とは異なり、引き出し収納の他、袋棚や違い棚など、さまざまな収納方法を備えています。
茶箪笥の特徴は、部分的に見せる収納になっている所です。
お気に入りの茶器や食器を並べて、空間を彩ることを意識したデザインになっています。
使用頻度の高い茶箪笥は、家族が集まる茶の間に置かれることが多く、家族団らんの象徴として親しまれています。
和食のテーブルセッティング。正しい配膳の仕方や基本的な食器を解説します。
インテリアに和家具を取り入れるポイント
和家具は、古民家風や旅館風、和モダンといった、和を基調としたインテリアに取り入れられています。
ここでは和家具をコーディネートするポイントについて解説します。
家具の数は最小限に抑える
和風の空間は、余白を活かしたシンプルさに趣を感じられます。
和家具の合う機能的で洗練された雰囲気にするには、家具を置きすぎないようにしましょう。
各部屋でメインとなる家具は1~2つ程度に絞り、大きすぎないサイズを選ぶのがポイントです。
和家具に合わせて高さの低い家具で揃える
和家具をコーディネートする際は、高さの低い家具で統一するのが基本です。
視線が抜けることで、和テイストらしい解放感を演出できます。
和家具は床座の生活様式に合わせて作られているため、全体的に低く設計されているのが特徴です。
和家具と洋風の家具を組み合わせる場合も、和家具に合わせて高さを低く揃えるとバランスが保たれます。
天然素材で統一する
和家具を使ってコーディネートをする際は、空間全体を天然素材で統一させます。
特に昔から日本で親しまれてきた素材を使うと、和の雰囲気を高められるでしょう。
メインの家具は木製が基本です。
和家具に使用している樹種と揃えたり、色を合わせたりして、空間の中で木の色がバラバラにならないようにしてください。
その他、籐や竹を使った家具もおすすめ。
座面に籐を編み込んだ椅子や、家具のフレームに竹を使ったデザインなどは、和家具の雰囲気にマッチします。
和風の内装を取り入れる
和家具をインテリアに取り入れる際は、内装にもこだわると完成度が高まります。
和家具は洋室の空間に配置すると、ミスマッチな印象になりがちです。
洋室の場合は、和室に用いられる素材を内装に取り入れて、家具との繋がりを作ると良いでしょう。
床がフローリングの場合は、置き畳や、い草のラグなどを敷く方法がおすすめです。
床の印象は空間に大きく影響を与えるため、和の要素を積極的に取り入れてください。
壁には砂壁や漆喰壁の質感を再現した壁紙が最適。
ザラっとした質感の壁紙は、天然の素材感を与えてくれて、空間の雰囲気を格上げしてくれます。
また、襖や障子の雰囲気を取り入れるには、カーテンをプリーツスクリーンにするとよいでしょう。
和紙調の生地で手軽に和テイストの空間が完成します。
配色にこだわる
和家具をおしゃれにコーディネートするには、配色が重要です。
和テイストの基本であるアースカラーで統一して、落ち着いた空間に仕上げましょう。
ベースカラーには《ベージュ・茶色・若草色》などの落ち着いたトーンが中心。
アクセントカラーには《朱色や藍色》のようにくすんだ色合いが良く合います。
カーテンやソファなど、大きな面積を有する家具の張地は、空間の雰囲気をどのように見せたいかを考慮して選ぶのがおすすめです。
空間を明るい印象にしたい場合は《オフホワイト》
シックな雰囲気にしたい場合は《グレー》などを用いて、色調のバランスを取ると失敗しません。
和家具をインテリアに取り入れて、和の伝統を感じよう
和家具をコーディネートに取り入れる際は《家具の高さ・素材・色の使い方》がポイントです。
和家具のみでコーディネートした、旅館のようなテイストから、洋風の家具と組み合わせた和モダンまで、さまざまなテイストを楽しめるでしょう。
ぜひ伝統的な和家具で、素敵な空間を作ってみてください。
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インテリア
和家具
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