FAVORRIC編集者
2024-08-28
ジャガード織とは?メリットやゴブラン織との違いを紹介します!
インテリアやファッションに興味がある方は、「ジャガード織」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
ジャガード織は、繊細な模様を織り出せる美しい織物の1つ。
丈夫で分厚く布地で、冬物のアウターやインテリア雑貨に多く使われています。
ジャガード織は、きちんとした上品なスタイルやフォーマルな場でのファッションにぴったりです。
インテリアに取り入れると、上質でエレガントな雰囲気を演出できます。
この記事ではジャガード織がどのような布地なのか、メリットやデメリットとあわせて解説します。
目次
- ジャガード織とはどんな生地?
- ジャガード織のメリット
- ジャガード織のデメリット
- FAVORRICのアートブランケットはジャガード編みでアートを再現
- ジャガード織は上質でエレガントなスタイルにぴったり!
ジャガード織とはどんな生地?
ジャガード織は、織りや編みで複雑な柄を作り上げた布地。
布地そのものに柄を織り込んでいるため、織地の凹凸や陰影による立体感があります。
プリント地のように平たくなめらかではありませんが、織りや編みの手触りが感じられる重厚感のある布地です。
高級感と耐久性を兼ね備えたジャガード織は、幅広い用途に使われています。
衣類では、ジャケットやコートなどアウター類、エレガントなドレスなど。
ジャガード織のファッション小物は、コーディネートをワンランクアップさせるアイテムとして活躍します。
また、カーテンやクッションカバー、ラグなどのインテリアグッズにもぴったり。
ジャガード織のテーブルクロスもエレガントで、特別な雰囲気を演出できます。
厚手の布地というイメージが強いジャガード織ですが、実はさまざまな素材で作り上げることができます。
ウール糸を使用したジャガード織は分厚くて温かいため、アウターやインテリアにおすすめ。
シルクやレーヨンを使うと薄くなめらかに仕上がり、繊細な柄が際立ちます。
スカーフやネクタイ、ハンカチとして取り入れるのがおすすめです。
ジャガード織機の歴史
ジャガード織機は、フランスのジョゼフ・マリー・ジャガールが発明した機械です。
1801年のパリ万博に出品されたジャガード織機は高く評価され、およそ10年後にはフランス国内だけでも1万1,000台が普及したといわれています。
ジャガード織機が登場するまで、布を織るには何人もの職人と長い時間が必要でした。
1度横糸を通すごとに次に必要な縦糸を持ち上げ、また横糸を通し…という作業を繰り返し、大変な労力と時間をかけて織り上げていました。
ジャガード織機では、穴を開けたシートを使って縦糸を動かし、自動で布を織ることができます。
時間と労力が削減できたうえ、複雑なデザインや模様の再現も可能になりました。
失業の不安に駆られた職人たちからは非難を受けたものの、ジャガード織機はフランスから全世界に普及し、1873年に日本に伝来したといわれています。
ちなみに「ジャガード織」という呼び名は、開発者ジャガールから名前をとっています。
「ジャガール」という名は、英語読みでは「ジャカード」。
そのため「ジャカード織」と呼ばれることがありますが、日本では「ジャガード織」と呼ぶのが一般的です。
ジャガード織とゴブラン織の違い
ジャガード織とよく似た布地である「ゴブラン織」。
どちらも柄を織り込んでいて高級感があり、型崩れしにくい丈夫な布地です。
ゴブラン織では「つづれ織り」という手法を使うため、より複雑で豪華な模様を表現できます。
ジャガード織と比べると目が詰まっていて厚みがありますが、立体感は控えめ。
複雑な色彩表現ができるフラットな布地です。
時間や労力がかかるため、ゴブラン織の中には高額な製品も。
絨毯・ラグやタペストリーなどインテリアとしても使われますが、芸術品として扱われることも多いです。
ジャガード織のメリット
エレガントなスタイルがお好きな方にとって、ジャガード織はいくつものメリットがあります。
ジャガード織のメリットを3つご紹介します。
立体的で厚みがある
ジャガード織は、立体感を活かした模様の表現が魅力。
織り糸の太さや素材の質感によって、同じ模様でもさまざまな風合いを生み出せます。
繊細な模様も表現できるので、花柄や幾何学模様、風景などのリアルな再現が得意です。
ジャガード織は、織機の性能によって1枚の布地に使える色が限られています。
ほとんどのジャガード織は同系色の糸で織り上げられたもの。
トーンを少しずつ変えて、深みのある色合いを作り出しています。
色が限られることで逆に表現に奥行きが生まれ、立体感が際立つ美しい布地に仕上がるのです。
高級感がある
ジャガード織は、その高級感も魅力の1つ。
カーテンやクッションカバーなど、お部屋に取り入れると上品なインテリアに仕上がります。
色数が限られているため華やかでありながら派手すぎず、エレガントです。
同系色の重なりによる奥行きは柄が浮かび上がって見え、上質な雰囲気を醸し出します。
色落ち・色剥げしにくい
ジャガード織では先染めした糸を織り込むため、色落ち・色剥げしにくい点もメリット。
柄を印刷しているプリント地は、洗濯や日焼け、摩擦によって徐々に色が薄れていくものも多いです。
柄を織り込んでいるジャガード織の色や模様は薄れにくいため、何年も購入当時の美しさ・品質を保てます。
また、表面が染料でコーティングされたプリント地のタオルは、使い始めの吸水力が高くありません。
十分に水分を吸い取れるころには、色落ち・色剥げが進んでいる場合もあります。
その点、ジャガード織のタオルは表面がコーティングされていないため吸水性が高く、色落ちもしにくいため長く使えます。
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ジャガード織のデメリット
上品で丈夫なジャガード織には、だからこそ起こるデメリットも。
ジャガード織のデメリットを2つご紹介します。
コストがかかる
高品質で丈夫なジャガード織は、一般的な布地より少し高価です。
何人もの職人たちが時間をかけて作業をしていた19世紀初頭の繊維産業にとって、ジャガード織は時間と労力を削減できる革新的な製品でした。
けれども、現在は時間・労力に加えてコストも少ない布地がたくさんあります。
そのような布地と比べると、手間暇をかけて織り上げるジャガード織はやはり高級品です。
しかし、現在はコンピュータで織り糸を制御した「デジタルジャガード」も登場しました。
データをもとに織り上げるデジタルジャガードは、短時間で製造できるうえ安価です。
模様のバリエーションも多く、今後の技術発展が期待されています。
夏の衣類には向かない
防寒性に優れたジャガード織は、風を通さないぶん夏の衣類には不向きです。
夏場は避けて、寒い時期にジャガード織を楽しみましょう。
厚みのある布地は寒い日のアウターにぴったり。
ハリ感があってきちんと見えるため、フォーマルウェアやお呼ばれ用ワンピース、スカートなどにもおすすめです。
バッグやスカーフ、ネクタイなどにさりげなく取り入れるのも季節感のあるおしゃれになります。
FAVORRICのアートブランケットは
ジャガード編みでアートを再現
ジャガード織のように、何種類もの色糸を重ねて編んだニットを「ジャガード編み」といいます。
FAVORRICのアートブランケットは、最新のデジタル技術とジャガード編みの技巧を駆使して作り上げたアーティスティックなブランケットです。
それぞれのアーティストの表現を忠実に再現したブランケットは、ソファカバーやベッドカバーとしても使える150cm×100cmの大判サイズ。
無造作にかけておくだけでも絵になります。
ジャガード編みではたくさんの糸を使うため重くなりがちですが、FAVORRICのブランケットには柔らかなアクリルウールの混紡糸を使用して軽やかに仕上げました。
肌当たりも優しいため、身体にかけても心地よいです。
おしゃれなブランケットをお探しの際は、ぜひチェックしてみてください。
ジャガード織は
上質でエレガントなスタイルにぴったり!
ジャガード織の特徴やメリット・デメリットをご紹介しました。
重厚で高級感のあるジャガード織は、上質でエレガントなスタイルにぴったりです。
ファッションやインテリアに取り入れれば、上品でどことなく優雅な雰囲気を演出できます。
秋冬のコーディネートやお部屋作りを考える際は、ぜひジャガード織も候補に入れてみてください。
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FAVORRIC編集者
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ジャガード織
ファッション
インテリア
布地
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