FAVORRIC編集者
2024-09-12
リネンとは?麻との違いや特徴について解説します!
肌触りがよく、使えば使うほど肌に馴染んでいくリネン。
リネンは紀元前から使われてきた、深い歴史のある天然素材です。
通気性や吸水性に優れているため、初夏から愛用する人も多いでしょう。
しかし、リネン生地とはどのような生地か、詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。
そこで、この記事ではリネンについて、麻との違いや特徴を解説します。
ぜひ、リネンのことを深く知って、より快適な生活に取り入れてください!
目次
- リネンとはどんな生地?
- リネンの特徴
- リネンの洗濯方法
- リネンの特徴を知って、快適に生活に取り入れましょう!
リネンとはどんな生地?
まず、リネンとは紀元前から使われてきた深い歴史のある天然素材のことです。
通気性の良さやさらさらした肌触りが特徴で、使っている間の変化も楽しめます。
衣類やシーツなどの寝具にも重宝されるリネンは、亜麻科のフラックスを原料に作られています。
フラックスは、『一年草』と呼ばれる一年で枯れてしまう種類なため、継続して安定した収穫をすることが難しく貴重な原料です。
ひと言にリネンといっても、産地や混ぜた素材によって種類が異なります。
産地による種類で有名なのは、アイルランド産の『アイリッシュリネン』、フランス産の『フレンチリネン』などがあります。
また、混ぜる素材によっては綿とリネンを合わせた『コットンリネン』、ポリウレタンなどの伸びる素材と混ぜた『ストレッチリネン』などです。
リネンと麻の違い
リネンと麻は、肌触りや見た目などが似ていて混同する人も多いのではないでしょうか。
- リネン…亜麻科のフラックスから作られた繊維
- 麻とは…フラックス、ラミー(苧麻)、ヘンプ(大麻)、ジュート(黄麻)など、植物に含まれている繊維の総称
実は、リネンに使われているフラックスは麻の一種なのです。
つまり、リネンも麻の一種ということになります。
『麻』のなかでもリネンやラミーは衣類やタオルなど肌に触れる日用品、ヘンプはロープや衣類、ジュートはカーペットや麻袋などに使われています。
但し、日本の『家庭用用品品質表示法』では、リネンとラミーのみが『麻』表示を許可されており、ほかの麻繊維は『植物繊維』と表示します。
そのため、衣類の製品表示が『麻』になっていた場合は、リネンかラミーが原料ということになります。
リネンの特徴
古い歴史があるリネンですが、リネンには5つの特徴があります。
- 丈夫で長持ち
- 汚れにくい
- 吸水性と速乾性に優れている
- 通気性と保温性に優れている
- 使うほどに肌に馴染む
これらの特徴から、衣類や寝具などに愛用されるようになりました。
日常使いもしやすく長持ちするリネンなら、安心して利用できますね。
丈夫で長持ち
リネンは、ほかの天然繊維と比べてとても丈夫な素材です。
もとから耐久性があり、水に濡れるとより強度が増す特徴があります。
洗濯も可能なため、繰り返し洗いながら使える点でも長持ちするでしょう。
ただし、洗濯の方法を間違えると縮んでしまう可能性もあるため、注意が必要です。
丈夫な素材で繰り返し洗えて水にも強いからこそ、シーツなどの毎日使う日用品に利用されています。
汚れにくい
リネンの繊維には『ペクチン』が含まれており、汚れが染みにくく落ちやすい特徴があります。
- ペクチン…食物繊維のひとつで、植物細胞をつなぎ合わせる役割をしている。オレンジやリンゴなどにも含まれる、天然のゲル化さよう作用を持つ成分。
ペクチンには、さらに抗菌作用もあるため衛生面でも強い特徴があります。
リネン自体が洗濯に強いことに加え、ペクチンによって汚れが落ちやすいため、汚れにくく汚れても洗って繰り返し使えます。
吸水性と速乾性に優れている
リネンは、ほかの天然繊維と比べても吸水性と速乾性に優れています。
リネンの繊維組織には中空構造があり、これが水を素早く吸って乾きやすくしているのです。
そのため、汗をかいてもすぐにさらっとした肌触りの良い状態を保ってくれます。
また、洗濯をしても速乾性によってほかの洗濯物よりも乾きやすいのが特徴です。
使うほどに肌に馴染む
リネンは、もともとなめらかな肌触りでチクチクせず、独特なやわらかさが特徴です。
はじめは繊維の丈夫さからくるかたさもありますが、使えば使うほどやわらかくなっていき肌馴染みがよくなります。
使い続ける過程で変化する質感を楽しめるのも、リネンの特徴です。
通気性と保温性に優れている
植物繊維のコットンやシルクも通気性や保温性に優れていますが、リネンはそれら以上に優れた特徴を持っています。
これも中空構造が関係していて、繊維自体に空洞があるため通気性に優れていますが、冬場は湿度を保ってくれるため暖かさが残ります。
通気性がいいと冬場に向かないのでは?と感じる人もいるかもしれませんが、空気が通る道があるために湿度がそこにとどまるのです。
通気性によって汗も乾きやすいため、じめっとした嫌な感覚が残らず快適な状態を保ってくれます。
リネンの洗濯方法
リネンは洗濯にも強い素材ですが、方法を間違えると縮んでしまったりシワになってしまったりと注意が必要です。
- リネンを洗濯機で洗う場合
- リネンを手洗いする場合
- リネンの干し方
正しい洗濯方法で、丈夫なリネンをダメにすることなく長持ちさせましょう!
リネンを洗濯機で洗う場合
リネンを洗濯機で洗う場合は、たたんだ状態でネットに入れてから洗濯しましょう。
そうすることで、縮みや洗濯によるシワを防ぐことができます。
洗剤は中性洗剤、または弱アルカリ性の洗剤がおすすめです。
※アルカリ性の洗剤は素材へのダメージが強いため、使用しないようにしましょう。
中性洗剤であれば、素材の色落ちを防ぎ風合いも保ってくれます。
ほかの衣類を洗濯するときは、柔軟剤を入れることがほとんどかと思いますが、柔軟剤は繊維にコーティングをかけてしまい、リネンの特徴である吸水性を妨げる可能性があります。
そのため、できればリネンを洗濯するときは柔軟剤を使わないほうが良いでしょう。
レギュラーコースでも問題ありませんが、大切にしたい衣類であればおしゃれ着コースや弱水流での洗濯おすすめです。
脱水しすぎるとシワの原因になるため、脱水はなしか短時間にしましょう。
丈夫なリネンは通常洗濯でも問題ありませんが、ひと手間かけるだけで大切に長持ちさせられます!
リネンを手洗いする場合
リネンを手洗いする場合は、40℃~50℃程度のぬるま湯で洗いましょう。
水よりもぬるま湯のほうが油汚れも落ちやすく、手洗いでも汚れがとれやすくなります。
リネン自体は熱に強いため、それ以上の温度でも問題ありませんが、洗う本人が快適な温度での洗濯がおすすめです。
洗剤は、洗濯機と同じように中性洗剤か弱アルカリ性のものを使います。
汚れを落とすときは優しく押し洗いかもみ洗いしましょう。
とくに汚れが気になる部分は、つまんでこすって落とします。
耐久性に優れていますが、あまりごしごしこすらないほうが生地を長持ちさせられます。
リネンの水を切るときは、ぎゅうぎゅう絞るとシワになったり形がくずれたりするため、乾いたタオルで挟んで両手でおさえながら水を切りましょう。
速乾性に優れているため、多少水分が多くても乾いてくれますよ。
リネンの干し方
リネンを干すときは、日陰で風通しがいい場所がおすすめです。
日が当たっている場所だと色落ちや変色につながるため、注意が必要です。
また、伸びにくい素材なのでハンガーなどで干しても問題ありません
しかし、洗濯ばさみは跡になる可能性があるので避けましょう。
水が垂れるくらい濡れた状態で干せば、生地の重みで自然とシワが伸びてくれますよ。
完全に乾いてしまうとシワを伸ばせなくなるので、洗濯後にシワが気になる場合は濡れた状態で伸ばしておきましょう。
アイロンをかける場合は、先に干してから少し湿った状態でかけるのがおすすめです。
ただし、アイロンをかけるとリネン特有の肌触りが半減するので注意が必要です。
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リネンの特徴を知って
快適に生活に取り入れましょう!
ここまで、リネンと麻の違いや特徴について解説しました。
リネンは麻の一種であり、麻のなかでもやわらかさが特徴の素材です。
丈夫で汚れが付きにくく、吸水性や通気性に優れるため衣類や寝具などの日用品に重宝されています。
普通に洗濯しても問題ない素材なので、気軽に生活に取り入れられます。
ぜひ、リネンを生活に取り入れて特徴を感じてみてください!
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